
地デジ移行に伴い、空いた帯域を使用して携帯端末向けのマルチメディア放送を行うサービスの事業者に、docomo系のmmbi(株式会社マルチメディア放送)が選定された。
今週中に正式発表がある見込み。
mmbiとKDDI系のメディアフロージャパンの一騎打ちとなった今回の事業者枠争奪戦。
米国方式のMediaFLO(メディアフロージャパン)と、日本独自方式のISDB-Tmm(mmbi)の事業計画を比較した結果、基地局整備費用がmmbi側がメディアフロージャパン側のほぼ半分で済む事から、初期設備費が低いほうがコンテンツ業者の利用料金も抑えられ、多彩なコンテンツを産み、ひいては消費者への浸透も早いだろうという所が評価されたようだ。
mmbiの企業サイトを見てみると、「マルチメディア放送協力各社」にdocomoは当然として、伊藤忠や電通、住友商事などが名を連ね、放送業者の名前ではフジ、ニッポン放送、日テレ、テレ朝、TBS、そしてスカパーも入っている。
サッカー放送とか見れそうだ!
mmbiとしては「月額315円」と言う料金体系を想定しているらしく、まぁこれが「1コンテンツ業者毎」なのか「サービス全体」なのかもまだハッキリしていないようだが、サッカーの試合だけでも月額315円で見れるなら全然アリな値段だ。
画質もワンセグ以上フルセグ以下程度らしいし、かなり期待できる。
実際デモを見てもサッカーの試合を流してるし、残業とか出張とかでせっかくスカパーを契約していても試合が見れなことが結構あった人には福音となるかもしれない。
mmbiではdocomoとSBにこの規格が採用される事を前提に、1年後に放送エリアの人口カバー率60%、5年後に普及端末数5千万台と言う目標を掲げている。
端末の普及、サービスの低価格化、エリアの拡充と言う3つのアプローチを同時進行的に行うことで、この目標を達成して欲しい。
日本独自規格ということで、日本の携帯電話がまたガラパゴス化すると心配している有識者(誰?)も居るようだが、ISDB-Tmm規格自体は日本以外にもブラジルなど10カ国で採用されているらしいので、逆にMediaFLOよりもISDB-Tmmの方がメインストリームとなれるように進化していって欲しい。
とにかく、スゲー楽しみだ。
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