
地元が舞台ということで気には成っていたんだけど、「
アヒルと鴨のコインロッカー
」を先に見ようと思っていたらタイミングを逃してしまって、ずっと見ないままになっていた「
ゴールデンスランバー
」をやっと見た。
しかしアヒルと鴨の方はまだ見ていないw
ストーリー
凱旋(がいせん)パレード中に首相が暗殺された仙台、宅配ドライバーの青柳(堺雅人)は、久々に再会した旧友の謎の言葉を聞いた直後、警官から突然銃を向けられる。訳もわからず逃げ出した彼は、身に覚えのない証拠と見えない力によって無実の首相暗殺犯に仕立てられていく。絶体絶命の中、青柳は大学時代の仲間たちに助けられながら逃亡を続けるが……。ごめん、間違えた。
リアルなサスペンス映画かと思ってた。
これは、あえて言うなら漫画的な、非現実的な実現不可能な設定や何かを全て許した上で見る、ノスタルジーとか逃亡劇とかそう言うのを楽しむ映画だった。
警官が市街地の真ん中で拳銃や、あまつさえバズーカ的なものをぶっぱなしたり、裏社会に精通した連続殺人犯の通り魔が逃走に協力してくれたり、10数年雨ざらしになってた車が、バッテリー交換しただけで普通に動いちゃったり・・・。
特に最後の花火の部分、永島敏行がワイヤーアクション的に飛んでいくシーンとか仙台中のマンホールから花火が打ち上がるシーンとか、見ている人の心の広さとか忍耐力とかが試される。
その辺、海のように広い心、具体的に言うと瀬戸内海くらいの広い心があれば、それなりに楽しめる映画だった。
連続殺人犯の通り魔キルオ役の濱田岳がかなりイッちゃってて素敵な演技をしてくれる。
キルオと言う有り得ない設定がなければ救いようのない話だっただろうなー。
キルオでスピンオフ映画1本作って欲しいくらい好きだw
それと、エンディングもちょっと無理はあるものの何とか落しどころが見つかって良かった。
国家レベルの相手と渡り合って、最後絶対逃げらんねーだろと思ってたので、色々細かい伏線がつながって、細い逃げ道ができたのには素直に感心できた。
ただ、エレベーターのボタンを押すちょっとした癖だけでオープニングとエンディングを繋げちゃうのには苦笑いだったが。
作り的にはラーメンズ的な「そこ繋げてきたかー」と言う作りになっているので、結構好きだった。
結局のところ、謎や問題は残りまくりだけど、とりあえずハッピーエンドなんですーって言うむりやりな終わらせ方だったが、「完結した」とも言えるし「続きます」とも言える上手い作り方だと思う。
個人的には楽しめた。
キルオのスピンオフ、マジで頼むw
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genre : 映画