結構前の話になるが、急に思い出したので書いとく。
世界の果てまでイッテQ!と言う番組の中で
イモトが赤道に行った時の映像が流されていた。
そこでは現地の胡散臭いオッサンが
「赤道の北と南では水を排水した時の渦の回る方向が違う」と言う見世物をやっていて、解説でも
「台風が北半球では反時計回り、南半球では時計回りに発生する。お風呂の水を抜いた時や、トイレの水を流した時も同じ」と言っていた。
・・・と思う。
もしかするとそう言う説明はしてなかったかも知れないが、少なくともこの胡散臭いおっさんの見世物を否定せずに「おー!スゲー!」と放送していた。
それを見た妻や子供は素直に感心していた。
ハイハイ、
コリオリの力ですね。
しかし、ちょっと待て。
台風にコリオリの力が働き、同方向に回転するのは正しい。
しかし、お風呂の水やトイレ、あまつさえ洗面器の水程度の大きさでは、コリオリの力の影響はほぼゼロ。
純粋にセンの抜き具合や洗面器の傾き具合などの影響でどうとでもなる。
この見世物の場合は、栓を抜く瞬間、水の中に浸かっている手をほんの僅かだけ回転させたい方向へずらせば、その方向へと渦を巻くはずだ。
トイレの場合は一定の方向に渦を巻くように設計されているし、浴槽だってキッチリ固定されていて、形が変わるものでもないので、大概は毎回同じ方向へ渦を巻くだろう。
しかしそれにはコリオリの力は関係していない。
テレビで断言されてしまうと、子供などは単純に信用してしまう傾向がある。
テレビはその辺注意して放送して欲しいものだ。
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