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四日間の奇蹟

四日間の奇蹟 (宝島社文庫)四日間の奇蹟 (宝島社文庫)
(2004/01)
浅倉 卓弥

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第1回「このミステリーがすごい!大賞」の金賞受賞作品と言うのが偶然目に入ったので買ってみた。
結論から言うと「この(作品を)ミステリー(だと言い切ってしまう所)がすごい!大賞」だった。

全6章+後日談的な終章で構成されているこの小説は、2章まで、過去の痛ましい事件の話は出て来はするけど、現在進行形の事件らしい事件は全く起こらずに、ゆるゆると進んで行く。
初めは「いつ事件が起こってミステリーになるんだ?」と少々イライラしながら読み進んで行ったんだけど、だんだんその展開が心地よくなってきた。
心地いい理由はたぶん、出てくる人々全員が良い人・・・と言っては語弊があるかも知れないが、普通に人のことを慮って、悪い事をしないから。

つまり「良い人しか出てこない」ではなく、「悪い人が出てこない」からかと思う。
大雑把な雰囲気で言うと、マンガ「よつばと!」の雰囲気。

その後の展開はまぁ何処かで見たことのあるプロットの寄せ集め感は否めないし、ご都合主義すぎると言ってしまえばまさしくご都合主義ではあるんだけど、この話に関してはそれでいいと思えた。

おしゃべりな人と言う設定のメインクラスの登場人物や、昔語りをする人々が、それこそ橋田寿賀子のドラマばりに何ページもの長いセリフで状況や過去を説明しちゃったりするのはちょっとどうかと思うけど、それ以外の描写は素晴らしい。
特に色。
各場面場面に読者の頭の中を染める強烈な色彩が表現されていて、映像がありありと頭の中に浮かび上がる。
朝焼けの赤に浮かび上がる黒い人の行列、窓の外を真っ白に染めるもやと一瞬でそれを吹き払う太陽の光、月光に照らし出されるステンドグラスなど。
頭の中に情景が思い浮かぶと、凄く入り込みやすい。
そしてもう一つ、音楽・・・音。
風の音、シンとした廊下などの普段の音。
そしてラストへ向かう要所要所で奏でられるピアノ曲。
有名な曲ばかりチョイスされているので、音楽が脳内再生されるため、どんどん盛り上がって行く。

とても映像化しやすそうな小説だった。
(なんか映画化されててDVDも出てるらしい。あとで借りて見ようと思う)

読後に嫌な気持ちの残らない、さわやかな極上のファンタジー。
さすが「このファンタジーがすごい!大賞」受賞作品だ。

theme : 読書感想文
genre : 小説・文学

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プログラムみたいなもの組んだりする仕事してるおっさん。子持ち。ベガルタを生暖かい目で見守る日々。ブランメル時代の殺伐とした応援が少し懐かしくもある今日この頃。

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