(たぶん)人生初恋愛小説。
何年か(もしくは十何年か)ぶりの村上春樹。
・・・村上春樹ってこんな文章だっけか?
話が回りくどくて、セリフも人物描写も何もかもがイライラまでは行かなくとも苦笑するレベル。
無駄にオサレな言い回しも、社会のありように疑問を抱いている俺カッコイイ的な登場人物の思考も、バブルな時代のトレンディドラマみたいで全く感情移入できない。
主な登場人物は3人で、ストーリーテラーの男は「かっこ良くて女には不自由しないけど一人の女性を愛していて頭も良くてでも世の中に疑問を持ちつつ教師という仕事を持っていてそれなりに金もある自立した男」
もう一人は「文学に傾倒してダンディで金持ちな父親から自由に文章を書かせてもらうためにお金出してもらってる仕事してないものすごく個性的で頭の良い女性」
最後は「社長で美人で自由で数ヶ国語を話せて日本育ちで留学経験もある韓国籍で暗い影もあるけどそれをあまり表に出さない芯の強い女性」
なにこれwww
この登場人物たちがギリシャの別荘でワイン飲みながらとかヨーロッパでワインの買い付けしながら「こういう世の中に対する不安や疑問って皆持ってるよね!俺たち普通だよね!皆同じだよね!」って言ったリするんだよ。
どこにシンパシーを感じろって言うのかw
なかなか本の中の世界に浸れないため、読み進めるのが遅くなった。
ラブ・ストーリーってのはこんなモノなのかもしれないけど、何かを訴えかけるでもなく、読んでいて楽しいわけでもなく。
最後まで文章を読んでも「え?だから何?え?」って感じだった。
村上春樹・・・それとも恋愛小説自体?どっちがダメなのかわからないけど、とにかく俺には無理だ。
もう二度と村上春樹とラブ・ストーリーは読まないぞ。
theme : 読書感想文
genre : 小説・文学