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叫(さけび)

叫(さけび)役所広司主演の「叫(さけび)」、オフィシャルサイトの「Jホラー史上、最恐の恐怖があなたを襲う」と言うあおり文句を受けて見てみる事にした。
と言うより、小西真奈美が出てたから見てみようと思ったのと、会社の先輩に「これ日本ホラー史上最らしいですよ」とオススメしてしまった手前があったので、ある意味仕方なく見ることになったようなものだが。

ストーリー
刑事・吉岡(役所広司)の周辺で続発する殺人事件。犯人を追い詰める立場であるはずの吉岡だったが、次第に妙な感情に揺れ始める。
「自分が犯人ではないのか?」
被害者の周辺に灰かに残る自分の痕跡、そして自分自身の記憶すら自らの潔白を語らない。
吉岡の同僚・宮地(伊原剛志)も疑惑の目線を吉岡に向け始め、友情と職責の狭間で苦悶する。

謎が闇を呼び、これは現実なのか、それともどこか別の世界なのか…濁った水と黒い闇の糸で繋がれた人々の運命の物語は、静かに現在と過去の間で絡み合い、吉岡は知らぬ問にその秘密に巻き込まれていく。


いやぁ~これはスゲェわ。
何が凄いって、何しろ怖くない
ホラーじゃない映画。分類するなら、心象風景としての幽霊が出てくるサスペンスと言う感じ。最後以外は。最後はもう何が何だか分からないので、物語として成り立っていないような出来だった。

まず総括として、ストーリーの作りと言うかルールが最初と最後で変わってるので、一本の映画としての完成度を語る域に達していない。
撮影手法なのか、予算の関係なのか、映像がチープで、車の移動シーンの背景が全部変なフィルムの合成だったりとか、鏡に撮影スタッフが移っちゃってたりとか、こんなのヴェネチア国際映画祭2006に正式出品したりするんじゃねぇよと。国辱ものですよと。

あと、物語の根幹にある幽霊(葉月里緒奈)。呪怨以上に肉感的と言うか、物理的で普通の人間的で、さらに結構話の分かるやつと言うか、話を聞けば一応納得の行く幽霊なので、「何をされるか分からない」とか「何処で死の律線に触れるか分からない」と言う怖さが無くてダメ。
最初は「地震が起こる→鏡に現れる→叫ぶ」と言うルールがあったし、幽霊の死体現場の状況からも鏡と赤い服と海水は重要なアイデンティティであるはずなのに、後半はもう全部無視。
あまりのバカバカしい演出に、幽霊登場シーンでは思わず笑いがこみ上げてくる。さすが「Jホラー史上最だけの事はある。

とまぁ最後までスプラッタなシーンもおどろおどろしいシーンも無く淡々と進み、エンディングでは「何がしたいんだ黒沢清?」と聞きたくなるような映画だったんだが・・・ちょっとまてよ?

実はこの映画、凄まじいまでの精神性・叙情性をもった難解な作品なのではないだろうか・・・いやそれは無いか。

そこまでは行かないにしても、葉月里緒奈が演ずる幽霊や何かが、殺人者達に共通する精神的なイメージと言うか心象を表すアニマだと考えると、本当に幽霊関係なくサイコサスペンスとして完成するっぽい。伊原剛志の死以外は。
車での移動シーンの、あの妙にゆがんだ背景も主人公である役所広司の頭の中のイメージで、心象を表す演出だとすればちょっと納得できるし、最後のシーンも心象風景で実際には何も起こっていないと考えるとなかなかに深い。

そう言う方向でこの映画を見ると、チープなタルコフスキー映画っぽい。「惑星ソラリス」をリスペクトしたようなポイントが散見される。小西真奈美の役の設定とか、水とか、いないはずの人物の痕跡とか、物語の真ん中にある人間の心の問題とか・・・
ま、ぜんぜんタルコフスキーには及ばないと言うか、比べるべくも無いのは当然なんだけど。
ある意味「Jホラー史上最なのかも知れない。

ま、怖くない時点でホラーとしてはダメだと。結論としては面白くなかったと。
つまりはそう言う映画だった。

theme : 映画感想
genre : 映画

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叫-さけび

 ホラーの苦手な同僚が「日本映画史上最恐だそうです。先に観て感想を聞かせてください。大丈夫そうなら俺も見ます」と言って貸してくれたDVD「叫-さけび」(2006年公開)を観た。昼休みの視聴なので二日に分けて半分ずつ。で、その結果は・・・。 すっげー!! こっ

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