ベガルタ仙台と仙台89ers、映画、おもちゃ、熱帯魚、酒と肴、その他変な趣味のブログ◆2007年09月10日以前の記事はこちらへ
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2008.05.20 Tue
不思議な水・奇跡の水=好適環境水
好適環境水
昨日、「近未来×予測テレビ ジキル&ハイド」と言う番組で、淡水魚と海水魚を同じ水で飼育できるようにする魔法の粉ってのを紹介していた。
これは岡山理科大学専門学校 アクアリウム学科 山本俊政学科長が開発したもので、海から遠い内陸でもトラフグ、ヒラメ、マダイなどの高級海水魚を養殖できる事を目的として開発されたものだ。

しかし、初めの目的が何にせよ、熱帯魚が趣味の人間にこんな写真を見せられたら「海水魚と淡水魚を同じ水槽で飼えるんじゃね?!」とか、色々考えちゃうのは当然な訳だw
好適環境水
実際、この魔法の粉はどのような物なのかってのを調べてみたら、単純に海水に含まれるミネラル(除く塩化ナトリウム)と考えて良い感じ。

海水魚は浸透圧の関係で、そのままでは体内の水分やミネラル分がどんどん海水中に逃げていく。
その水分や栄養分を補うため、大量の海水を飲み込み、エラから不要なものを出すと言う行為を四六時中行わなければミイラ化してしまう。
逆に淡水魚は周囲の水が体の中に入ってきてしまう。
なので大量のおしっこを出して調整している。
これが、浸透圧調整と言うもので、海水魚の場合、なんと代謝エネルギーの30%にも及ぶそうだ。

海水って、海水魚が生きるにも大変な環境なんじゃんw

そんな正反対の浸透圧調整を行っている海水魚と淡水魚だけど、進化をさかのぼればどちらも祖先は太古の海で生きていたはず。
太古の海は今ほど塩分濃度も高くなく、単純な成分だったために、浸透圧の調整も必要なかったと考えらており、その環境を再現できれば、両方の魚が生きていける水を作れるのではないかと言う発想からこの水は出来たのだとか。

で、現在の海水に含まれる成分はおよそ60種類。
その中から魚にとって本当に必要な成分は「カリウム」「ナトリウム」をメインに、その他わずか数種類の成分だけということが判明。
その必要最小限の成分だけを溶かした「塩辛くない」水なら、淡水・海水両方の魚を飼うことが出来、浸透圧の調整も必要ないので、代謝エネルギーが少なくて済み、その分成長が速くなるのだ。
その成長の速さは鯛の実験結果で約1.3倍。
しかも海水でしか生きられない寄生虫とかは死んでしまうので、病気にもなりにくい。

鑑賞目的としては成長が早いと寿命が早く来てしまいそうで困ったものだが、それ以外は良い事尽くめ。
海水のように塩垂れしないし、病気にもなりにくく、魚の活性も良く、病魚の治療水としても使用でき、現在の人工海水に比べて使用量が少量で済む
さらに、この好適環境水、株式会社K2ライフから製品化されるらしい。
今のところ価格や流通ルートなどは未定らしいが、発売されたら買っちゃうかもしれない。

テーマ:海水魚 - ジャンル:ペット
生き物・ペット・自然    Comment(4)   TrackBack(0)   Top↑

Comment
Posted by aki
塩だれさえなければ海水魚飼育はすごく敷居が低くなるからねぇ。
もしこれがかなりリーズナブルな値段で市販されたら、60cm水槽はきっと海水魚専用になってしまうな。
エーハイム2213×2台で充分すぎる濾過ができる。海水魚なのにw
2008.05.20 Tue 01:13
akiさん Posted by JUN
後は濾過ですよね。
殺菌作用が強いとかアルカリ性だとか、生物濾過が安定しにくい要素が結構あるんで、ちょっと心配かも。
その辺が大丈夫ならすぐにでも欲しいです。
2008.05.20 Tue 21:25
Posted by fugu
はじめて書き込みさせていただきます。
好適環境水についておくればせながら知りました。その実用化、とくに濾過について検索したのですが、ここくらいにしか書き込みがありませんでした。

魚の場合、浸透圧の変化に適応できますが、細胞の仕組みのことなる原生動物などは、この好適環境水では死んでしまうようです。たしかに好適環境水でも生きられる生物もいるでしょうが、それが魚の排泄物を分解してくれるかどうか、わかりません。

まあ、生物濾過が無理でも機械的濾過はできますが、スキマーによるタンパク除去はできるのかな(泡が立たないかもと思います)。

すでに3ヶ月程度の商業魚の飼育に成功されているようなので、そこでどうしているか興味ですが、おそらくは、水を頻繁に交換し、生物濾過ではなく機械的濾過だけではないかと思います。もしそうだとすれば、生物濾過をしている家庭での水や塩の利用にくらべて、相当に使用せねばならない水や電力が増えるのではないかという気もします。

いずれにしてもGEX等での実用化が期待されます。
2009.01.04 Sun 17:57
fuguさん Posted by JUN
少なくとも、我々アクアリストが生物ろ過と呼んでいるろ過作用は、ニトロソモナス属とニトロバクター属が担って居ますし、両バクテリアは淡水・海水を問わずに存在します。
アルカリ性である・殺菌作用が強いと言う特性から、今現在のろ過装置より大規模なものが必要にはなるでしょうが、生物ろ過が機能しないと言う事は考えられないと思います。
実際、(どのような物かは知りませんが)高性能のろ過装置とプロテインスキマーでの長期無換水での飼育が実験されているようなので、個人のアクアリストには福音となる可能性は高いと思います。

個人向けの商用化、待ち遠しいですね。
2009.01.04 Sun 21:55

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